エチオピア・アムハラの手織り布−その文化誌的背景に関する考察(博士論文)
これまで十分な研究がなされてこなかったアムハラの「織布やその製作技術、衣装」について「歴史」・「技術」・「生業」・「社会」の四つの側面から検証し、未だ不鮮明な状態である織技術や織機の構造をはじめ、織師の生業システムなどについての分析・考察を行った。そして、アムハラの織布は、「透けるような薄さで真っ白な平織り布である」、とその形態だけの概観によって特徴づけられてきたが、その多用途性や機能的要素から「最も単純で高度な織技術を要する」布であると位置づけた。
学位論文
大阪芸術大学大学院
2011