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基本情報
本研究では、インフォーマルコミュニケーションを主軸とした小規模な場がコミュニティ形成のきっかけになり得ることを明らかにするために、坂倉が提示した「共同行為における自己実現の段階モデル」をコミュニティの形成過程としてとらえ、その第一段階となる「参加者が初参加時にその「場」に受け入れられた実感」が得られるために必要な仕掛けやアプローチについて検証する。具体的には、筆者自ら対話を通したインフォーマルコミュニケーションによる小規模な場を企画運営し、筆者を含めた「参加者が初参加時にその「場」に受け入れられた実感」が得られたであろう参加者(この場に再来したことがある者や帰り際に満足した様子が伺えた者など)の参加開始時から終了時までの口述情報から、その時々の対話の場面における参加者の意識や口述内容の変化などについて検証することを目的とする。 |