美術解剖学の教育としての今日的意義-日本とドイツの比較・交流を通して-
日本学術振興会
科学研究費助成事業
東京芸術大学
2009
2011
宮永 美知代小松 佳代子島田 和幸本郷 寛青柳 路子
基盤研究(C)
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21520126
ドイツの美術解剖学者、解剖学者との意見交換を通して、美術解剖学や肉眼解剖学の「等身大の人体を見る」教育の重要性を確認し、教育としてのこの分野の発展のための礎が築かれた。歴史的にドイツの標本展示と活用は立体的かつユニークなもので、かたちの学びにおいて、発生学と比較解剖学の視点が強く打ち出されているところに特徴がある。「生と死の学び」としての美術解剖学研究では、美術系学生の解剖見学が人体構造の重層的理解に加えて深い死生観の獲得に有意義であることが分析から明らかになった。