経路歩行実験による都市の様相の記述 : 都市の様相の解読とそのデザイン方法に関する研究(その1)
北雄介・門内輝行
人が街を歩いたときに捉える「都市の様相」に関する実験研究。都市の様相とは、建物、人や車、音や匂い、漠然とした雰囲気などを含んだ、都市の全体的な在り方を指す概念である。本稿ではまず被験者に、指定したルートを歩きながら感じ取った様相の変化を自由記述を中心とした方法で記録してもらうという、独自の「経路歩行実験」を構想・実施した。そして、ルート上の様相の移り変わりをグラフや言葉のリストなどによって可視的に描き出した。
日本建築学会計画系論文集
Vol.75
No.651
2010