木のものづくり活動による透明性木材の製作と活用に関する研究 ‐新潟県・上越市の木匠塾の実践を事例として‐
丸山 桜季,羽原 康成
2025年度日本建築学会大会(九州)学術講演梗概集
2025/7
日本建築学会
九州大学
本研究は,新潟県上越市の木匠塾を事例に,学生の木のものづくり活動で劇物を用いずに透明性木材を製造し実装する方法を検証する。家庭入手可能な低濃度の過酸化水素水と,水酸化ナトリウム水溶液または重曹水溶液で脱色し,真空含浸した透明樹脂で硬化させる手順を示した。両手順で木材の透明性を確認したが,重曹法は低コスト・安全性で優位であった。ベンチ型行灯に透明性木材を組み込み,上越市高田の雁木下に実装した。黄変や耐候性等は今後の課題である。