古代ギリシアのブロンズ彫刻の代表作「リアーチェの戦士AB」(紀元前5 世紀、レッジョ・カラーブリア国立考古博物館)がどのように作られたかを追究した。期間内に計5 回海外調査旅行を実施し、「リアーチェ」をはじめ40 点ほどの古代ブロンズの現物調査を行った。また両像の体内から取り出した鑄造土と、両手・両足に固定材として使われていた鉛を分析調査した。得られた知見に基づき、両像全身の古代の技術による再現実験を行う前段階として、再現実験用元原型(粘土~石膏~樹脂)を制作し、その作業の中で、原作の原型制作の実際につい