現代の大企業主導産業システムは大量生産、大量消費の弊害として膨大な産業廃棄物を生み出しており、リサイクル/リユースによる循環型の新しい社会の実現が喫緊の課題である。また一方、手作業/少量生産の伝統工芸、伝統産業、クラフト分野においては連綿と続いてきた伝統技法の継承や既得知識が足枷となり、新しいコンテンツ、イノベーションが生まれにくい状況にある。本研究では、こうした企業による大量生産と手作業の工芸が直面する/相反する2つの課題に着目し地球規模で大量廃棄処分されるガラスびんのリサイクルガラスとArduino等のデジタルプロタイピングデバイスを融合したガラス工芸向けデジタルI/Oモジュールを実験制作する。