大学教育における地域との連携,協同化は正規の授業やゼミ活動,ボランティア等様々な形で実施されている.アートやデザインの分野では地域に対して特に精神的な賦活作用が認められたり,学生にとっても自己表現の可能性が広がるといった効果が報告されている1).長岡造形大学では,2009 年より形式や進め方を変えながらも長岡市比礼地区と案山子をキーとして継続的に交流を行っている.主な内容は案山子の制作,設置とそれを機会とする学生−住民の交流活動である.2019 年度は更に農業体験等も加え,より充実したプログラムとした.そ